4日目(垂水〜浜松)
4日目の朝を迎えた・・・
暑い・・・
Kの言うことは本当だった。
暑くて目が覚めた。
KもT君もそうだったのだろうか。
ノソノソと起き出す。
とりあえず、出発前に朝ごはんを食べることにする。
が、Kの部屋にはキッチンらしいものはない。。。
結局、K行きつけの定食屋チェーン店に行くことにする。
垂水区の山の方にあるKの家から、車は一気に海のほうへと走り出す。
阪神大震災はいうまでもないが、他に「酒鬼薔薇事件」「歩道橋将棋倒し事故」「海岸陥没事故」等、全国的に名の知れた事件がこのあたりで起こっている。
古くは、源平の戦いのひとつ、一の谷の戦いなんていうのもこのあたりで行われた。
いい話がちっともないな・・・
オリックスブルーウェーブの本拠地マリンスタジアム神戸がある。かつてはイチローもプレイした大きな球場である。
Kは、そこでボールボーイのアルバイトをしているらしい。
野球選手はみまくりだし、TVのインタビューにもでたことがあるらしい。
「球拾い」の極意を語ったのであろうか。
明石海峡大橋がよく見えるその定食屋で牛丼を食い、お決まりのように海峡大橋をバックに記念撮影♪
その後、垂水駅まで送ってもらい、Kに別れを告げる。
ここからT君との長い旅が再びスタートするのである。
まずは、快速電車に乗り、神戸まで行く。
車内は込み合っていて座れない。。。
神戸駅に着いた。
ここで、新快速に乗り換える。
新快速長浜行が来た。
これに乗れば、米原まで乗り換えの必要はない。
とりあえず、長時間乗車が見込まれるので、二人して必死で座席を見つける。
見つけた!席をゲット!
こうして、米原まで一睡もすることなく、長く二人は、語りあったわけである。
語り合った内容は、多くを明かせぬが、日本経済の先行きから、パレスチナ和平のありかたまで・・・嘘です。
ほとんど、馬鹿話です。
色恋話も盛りだくさん!
人間無理しちゃいかんです。
僕のレベルはこんなもんです(笑)
米原で大垣行き普通電車に乗る。
そこでも引き続き語り合いは続いた。
しかし、随分とおなかもすいた。
時計はもう12時すぎをさしていた。
大垣で急遽下車する。
大垣には何があるんだろうか。
二人とも「初大垣」である。
知り合いもいない。
いや、いるにはいるんだ。大学の友達O君。
しかし、彼は今静岡で勤務中だ。
結局駅前徒歩一分の不二家でランチを食った。
食い終わり、また今度は、豊橋行特別快速に乗り込む。
途中、僕は4日間溜め込んだ洗濯物を洗うべく、名古屋で下車することにした。
T君は、そのまま最終目的地静岡へ向かう。
名古屋駅で別れを告げ、僕は自宅へ向かった。
僕の今日の目的地は、浜松にある友人Mやんの家。
洗濯を終えた僕は、再び18切符片手に東へと旅立った。
そして初めて浜松の地へと降り立ったのである。
浜松駅からはMやんに言われたとおり、バスに乗り、おかめ坂という変わった名前の停留場で降りた。
Mやんは、停留所の前でまっていた。
「腹へったやろ」
というMやんは、ジョエルというレストランに連れて行ってくれた。
結構ボリューム感のある料理が並んでいる。
大盛りを選ぶとえらいことになると脅すMやんの言葉に、僕は普通サイズを頼んだ。
それでも結構量的に多いものがでてきた。
大盛り・・・どんなものがでてくるのだろうか・・・
次回試してみたいものである。
ここで、事件がおきた。
Mやんは、僕がどういうところに住んでいて、どういう生活をしているのか聞いていた。
そこで、僕は、名古屋の街中に住んでいること、一歩外に出ると雑踏でギャルが多いこと。
徒歩一分ほどでキャバクラがあることなど教えた。
「まだ、行ったことないけどさ、キャバクラとかクラブとか行ってみる?」
僕は軽い気持ちでそうMやんを誘った。
「いいです。僕はコトリじゃありませんから!」
コトリ・・・
それは、僕の周りで言われている特殊用語で、彼氏、もしくは、彼女のいない人を指す。
せまい部屋で、「彼氏ほしー」「彼女ほしー」と愚痴る様が、えさをまつ小鳥のようだからというのが由来である。
「いったな!」
あまりにMやんの言い方が、「彼女のいるものから、いないものへ」の見下した言い方ゆえ
僕は屈辱感に見舞われた。
「言っちゃあいかんことを言ったね。」
「事実やん」
もはや何も言い返せなかった。
そもそも、「なぜ、彼女がいないことが屈辱」という疑問もあるのだが・・・
まあ、いないより、いるにこしたことはないだろう。。。
くそお。
(いつか、おめーの彼女よりいい女見つけてやる・・・)
そう心の中で奮起するしかなかった・・・
こうして、Mやんの家にたどりついた我々は、寝た。
5日目に続く?